読書感想文の書き方ってどうすればいいの?
毎年夏休みになるとうちの息子が困った様子で聞いてきます。
「本を読んで感じたことを書けばいいんだよ」
って教えてあげるんですが、イマイチ腑に落ちない様子です。
それもそのはず。
そもそも、
親の私だって読書感想文の書き方なんて習ったことがありません。
なので、子供に教えるにも、なんだかフワッとした感じでしか教えられないんですよね。
子供が腑に落ちない様子なのもうなずけます。
そこで私、息子のためと一肌脱いで、読書感想文の書き方について徹底的に調べてみました。
有名な教育評論家の書籍やメルマガ、果ては全国読書感想文コンクールで入選した文章まで、徹底的に追いかけたんです。
そこで編み出された読書感想文の書き方の必勝法。
パパが編み出した必勝法のおかげで、うちの息子も今ではサクサク読書感想文が書けるようになりました。
読書感想文が劇的に書けるようになる必勝法ですが、私と息子だけで独占するのはもったいない!
同じような悩みを抱えるあなたと共有することで、少しでも子供たちの負担を軽減してあげたい!
そんな思いから、今回の記事では、
だれでも読書感想文が得意になる!読書感想文の書き方・究極の必勝法【小学生高学年編】
をお届けしたいと思います。
〜小学生のための夏休みの宿題対策にはこちらの記事もオススメ!〜
小学生高学年のための読書感想文の本の選び方【子供との共同作業が一冊を導く!?】
小学4年生の夏休みの宿題を計画的に終わらせる方法は?親子で楽しむ”見える化”が鍵?
夏休みの自由研究のテーマ探し!小学生3〜4年生向けのまとめ方と実践例も紹介♪
だれでも得意になれる!読書感想文の書き方【小学生高学年編】
読書感想文の書き方を会得するために必須なのは、- 読書感想文を書く目的
- 読書感想文の構成
この2つをしっかりと理解することです。
この2つを理解して、のちほど紹介する作成した魔法のシートを使って本を読みさえすれば、あとはスラスラ感想文が書けるようになります。
読書感想文の目的なんて関係あるの?
と思われるかもしれません。
でも、いざ読書感想文を書こうと思って本を手にしても、読書感想文を書く目的がわからなければ、どのように本を読めばよいのかがわからないんです。
なんとなく本を読んでいるだけでは読書感想文は書けません。
私も小学生時代に読書感想文が書けなくて苦労したのはそのせいだったんだなと、今では思います。
目指すべき目的地がわかってこその読書感想文
というわけです。
読書感想文を書く目的
では読書感想文を書く目的ってなんなのでしょうか?端的に言うと、
本から感じたことを実際にどう活かすかを考えて文字にして表現すること
に尽きます。
読書感想文を書くときは、この目的を達成するために、
- 本から何を感じたのか
- 本から感じたことを実際にどう活かすのか
- これらを文字として表現するにはどうするか
を意識しながら本を読み進める必要があるわけです。
読書感想文の構成
読書感想文を書く目的がはっきりしたところで、次に読書感想文の構成について紹介します。目的がはっきりすれば、目的が達成できるような文章の構成を考えればいいだけです。
つまり、
- 本から何を感じたか
- 本から感じたことを実際にどう活かすのか
を書けばいいんです。
ただ、それだけでは味気ないので、もう少し「構成」としてそれらしくすると、
- だれが、どんなことをして、どうなったのか、ポイントをまとめます。
<本を読んで感じたこと>(500字程度)
- 驚いたのか、悲しかったのか、うれしかったのか、怒ったのか、どういう気持ちになったのかを書きます。
- それは、だれのどんな行動だったのかを書きます。
- どうして驚いたり、悲しかったり、うれしかったり、怒ったりしたのか、その理由を書きます。
<本から感じたことを実際にどう活かすか>(400字程度)
- 自分がもし本の登場人物と同じような状況になったらどのように対応するかを書きます。
- なぜそのような対応をしようと思うのか、その理由を書きます。
読書感想文の目的を踏まえた文章の構成は概ねこのようになります。
また、小学生高学年だと、だいたい400字詰原稿用紙3枚分(1,200字)くらいがノルマとなります。
なので、分量の目安としては、
<本のあらすじ>・・・200字程度
<本を読んで感じたこと>・・・500字程度
<本から感じたことを実際にどう活かすか>・・・400字程度
ぐらいがちょうどバランスのいい振り分けになります。
もし、
<本を読んで感じたこと>
<本から感じたことを実際にどう活かすか>
の2つで900字も書くのはしんどい(。>﹏<。)
という場合には、冒頭に
<この本を選んだ理由>
を書くといいです。
そこで少し文字数を稼いで、後ろの文字数の負担を軽くしてあげましょう。
その場合の構成は、
<この本を選んだ理由>・・・200字程度
<本のあらすじ>・・・200字程度
<本を読んで感じたこと>・・・400字程度
<本から感じたことを実際にどう活かすか>・・・300字程度
となります。
読書感想文がスラスラ書ける魔法の質問シート
ここまででやっと、読書感想文の書き方がわかってきました。今まで学校では教えてくれなかった読書感想文の基本
です。
これで小学生高学年の子供さんにも読書感想文のこと、腑に落ちるように説明してあげられると思います。
でも、読書感想文の書き方がわかったからといって、実際に書けるかどうかは別の話。
そこで、どんな子供さんでも機械的にやるだけで読書感想文がスラスラ書けるようになる魔法の質問シートを紹介します。
このシートの質問に答えていくだけで読書感想文を書くための材料はいつのまにか集められているという寸法です。
質問シートの流れは先ほど紹介した読書感想文の構成に沿っています。
- 本の題名がおもしろそうだった?
- 題名のどこがおもしろそうだった?
- 題名からどんなお話だと思った?
- 本のイラストがおもしろそうだった?
- イラストのどこがおもしろそうだった?
- イラストからどんなお話だと思った?
- 同じ作者の別の本を読んだことがあったから?
- 別の本はおもしろかった?
- どんなところがおもしろかった?
- 家族からすすめられたから?
- 家族はどんなふうにすすめてきた?
- 家族はどんなところがおもしろいって言ってた?
《本のあらすじ》
漠然と「本のあらすじ」と言っても、まだ小学生高学年くらいの子供には難しいです。
そこで、「主人公」(その他の登場人物でもオッケー)に注目して本の内容を考えてもらいます。
- この本の主人公はなんて名前?(2人以上いる場合はみんなの名前を書こう)
- 主人公はどんな人? (泣き虫?勇気がある?喧嘩が強い?頭がいい?やさしい?友達思い?・・・)
- 主人公にライバルはいた?
- どんなライバルだった? (勉強のライバル?喧嘩のライバル?スポーツのライバル?・・・)
- 主人公に友達はいた?
- どんな友達だった? (主人公がいつも助けてあげてる友達、主人公がいつも助けてもらってる友達・・・)
- 主人公はどんなことをした?
- 一番心に残っていることはなに? (いじめっ子をやっつけた、勇気をもってみんなと違うことをした・・・)
- 主人公は最後どうなった?
- お話の最後はどうなったんだろう? (いじめっ子と仲良くなった、みんなが主人公のことを認めてくれた・・・)
《本を読んで感じたこと》
あらすじで紹介した中からでもいいし、それ以外からでも構いません。
- 本を読んでいて、おどろいたこと、かなしかったこと、うれしかったこと、はらがたったことはなに?
- それは本の登場人物のうち、だれの、どんな行動だった?
- それとも事件や出来事だった?
- どうしておどろいたんだろう?かなしかったんだろう?うれしかったんだろう?はらがたったんだろう?
《本から感じたことをこれからの生活にいかせるか》
- 自分がもし本の主人公と同じような場面になったらどうするだろう?
- いじめっ子をやっつける勇気がもてたかな?
- 勇気をもってみんなとちがうことができたかな?
- どうしてそうしようと思ったのかな?
- 勇気がもてなくても、なにかできることはないかな?
- クラスメート、友達、家族のなかに、本のなかと同じように助けてあげたい人やこまっている人はいるかな?
- 助けてあげたい人やこまっている人のために何かできることはあるかな?
- どうしてそれをやってあげたいと思ったのかな?
この質問の流れに沿って、答えを書き出してみましょう。
書き出せたなら、あとはそれを原稿用紙に書き写しながら文章として繋げていけば読書感想文の完成です。
質問シートをPDFで用意していますので、ぜひダウンロードして実際に子供さんと活用してみてください。
>>>読書感想文がスラスラ書ける魔法の質問シート
ここでお願いが1つ。
あなたが本を読むことまで必要ありませんが、
できるだけ親子で一緒に質問の内容を考えてみてください。
これさえできれば読書感想文がスラスラ書けるようになるとはいえ、読書感想文に対する抵抗感が強い小学生の子供にとっては心理的ハードルが高いです。
なかなか勉強にやる気の出ない子供に対しては、親子で一緒にやろうという姿勢が大切。
家事や仕事に忙しい場合は、読書感想文に一緒に取り組める時間を、子供と勉強ができるかけがえのない時間だと考えてみてください。
手取り足取り宿題を見てあげられるのも今のうちだけですから(*^□^)
まとめ
私たち親も、今の子供たちと同じように、夏休みの宿題の読書感想文には苦労させられてきましたよね。学校は、読書感想文の宿題は出すけれど、読書感想文をどう書けばいいか、その書き方については教えてくれませんでした。
その状況は今でも変わっていないようです。
今さら読書感想文の書き方なんて・・・
とも思われるでしょうが、ここは愛する子供たちのためです。
私たちと同じ苦労をさせないためにも、あなたが子供のために少しだけ時間を割いて、読書感想文の書き方を伝えてあげてください。
もしどうしても時間がなければ、
「このシート(魔法の質問シート)を見てから本を読んでごらん。」
「本を読み終わったら、もう一度このシートの質問を見て、質問に沿って答えを書いていけば読書感想文がスラスラ書けるよ。」
と教えるだけでも構いません。
事前に質問シートの内容に目を通してから読書をすれば、読書の質が変わります。
そのあと質問シートに答えを書いていけば、読書感想文がスラスラ書けるようになります。
読書感想文がスラスラ書けるようになれば、文章力もいつのまにか向上しています。
ここで紹介した読書感想文の構成は、オーソドックスなもので、いわば「型」のようなものです。
質問シートで読書感想文に対する苦手意識がなくなって、文章力が向上していけば、どんどん子供さん流に書き方をアレンジさせても構いません。
要は、読書感想文を書く目的である、
本から感じたことを実際にどう活かすかを考えて文字にして表現すること
を忘れないようにしなければ、あとは自由なんですから。
この記事が親子で取り組む夏休みの宿題の軽減に少しでもつながれば幸いです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。