ミサイル発射を通知する早朝のJアラート…
Jアラートで早朝に叩き起こされた人もいれば、気づかなかった人もいるでしょう。
いや、そもそもJアラートが鳴らなかった人もいるかもしれません。
2017年に入ってから北朝鮮のミサイルが発射されるたび耳にする「Jアラート」。
でも、よく耳にする割には、Jアラートがどんなものか、実は詳しく知らないっていうのは私だけでしょうか。
そこで、私の友人で自治体の危機管理に携わっている公務員がいるので、忙しい彼の仕事の合間に、Jアラートについていろいろと情報を仕入れてみました。
この記事では、Jアラートの基本的な仕組みについて、危機管理のプロが教えてくれた内容をわかりやすくまとめてみたので、
Jアラートが気になるあなた!
ぜひこの記事でJアラートの基本をマスターしちゃってくださいね。
目次
Jアラートとは?鳴らないこともある?その道のプロが仕組みを徹底解説!
Jアラートを一言でいうと、国から住民に緊急情報を直接瞬時に伝える仕組み
(全国瞬時警報システム)
ってことになります。
で、この緊急情報というのは、
- 弾道ミサイル情報
- 津波警報
- 緊急地震速報など
を想定してるんですね。
最近では北朝鮮のミサイル絡みで「Jアラート」って言葉を頻繁に聞くようになったので、ミサイルでしか鳴らないものだと考えてる人もいると思います。
でも、ミサイルのほかに、津波とか地震に関する緊急情報も提供する仕組みです。
このJアラートで、国から住民に直接かつ瞬時に緊急情報が伝わるようになって、少しでも被害を減らすことができるようになります。
でも、一方で、住民一人一人に緊急情報が届けられるので、住民は自力で避難対応しなきゃいけなくなって、自己責任が高まることにもなりますね。
なので、Jアラートの仕組みをよく知って、緊急情報が送信された時にどんな対応をとればいいのか、平常時からよく考えておくことが重要になります。
(その道の専門家の公務員である友人談)
Jアラートの仕組み
Jアラートの仕組みを図示すると、出典:Jアラートによる緊急情報の伝達体制の強化補足説明資料(消防庁)
となってます。
もう少し簡略化すると、
- 弾道ミサイルなどの武力攻撃情報:内閣官房→→消防庁の送信システム→→市町村の庁舎等→→屋外スピーカー、登録制メール、エリアメール・緊急速報メール
- 津波や地震などの自然災害:気象庁→→同じ流れで→→屋外スピーカー、登録制メール、エリアメール・緊急速報メール
ってことです。
つまり、北朝鮮のミサイル発射の際に、屋外スピーカーで「ウ〜」となってるものも、あなたのスマホに届く緊急速報メールも、同じJアラートのシステムというわけです。
また、津波情報を伝達するための屋外スピーカーや緊急速報メールも同じJアラートなんですよね。
(参考)
2017年8月29日の北朝鮮ミサイル発射の際の防災スピーカーの放送
Jアラートがあなたに届くまで
ここではJアラートがあなたに実際に届くまでの流れを、ミサイル発射時を想定して紹介していきます。出典:http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/nkjalert.html
上記で内閣官房が示している資料の流れを確認します。
まず、
- 弾道ミサイルの発射情報・避難の呼びかけが発せられ、国民に注意を促し、避難を呼びかけるためにメッセージ等が送信
2017年9月15日に北朝鮮からのミサイル発射情報では、実際にこんなメッセージが送信されました。
(9月15日のミサイル発射に伴い送られてきたメール=仙台市泉区で2017年9月15日午前)
出典:https://mainichi.jp
次に、弾道ミサイルが、
- 直ちに避難することの呼びかけ 続いて、
- 落下場所等についての情報
- その他の追加情報
- 弾道ミサイル通過情報
- 落下場所等についての情報
がそれぞれの段階に応じて続報として伝達、送信されるようになっています。
実際にスマホでどんな音がなるかは、
において次のように記されています。
Q19 ミサイル情報を伝達するエリアメール・緊急速報メールの着信音は国民保護サイレン音なのでしょうか。
A19 津波や火山情報などに関するエリアメール・緊急速報メールと同じ着信音です。(以下省略)引用元:北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達に関するQ&A
として、携帯各社ごとに着信音が確認できるよう以下のリンクが貼られています。
NTTドコモ エリアメール(災害・避難情報)のページ
au 緊急速報メール(災害・避難情報)のページ
ソフトバンク 緊急速報メール(災害・避難情報)のページ
Jアラートが鳴らないときがあるのはどうして?
例えば、北朝鮮から弾道ミサイルが発射された場合でも、Jアラートが鳴らないときもあります。というのも、これも国の資料にもとづく話なのですが、Jアラートが鳴るのは、
日本の領土・領海に落下する可能性または領土・領海を通過する可能性があると政府が判断した場合
というのが大前提です。
逆に言えば、
日本の領土・領海への落下や通過の可能性がないと政府が判断した場合は、Jアラートは使用されず、鳴らないことになります。
政府の的確な判断を信じるしかないんです(。>﹏<。)
※もちろん、Jアラートの緊急速報メールのスマホでの受信設定をオフにされている場合も鳴りません。
受信設定についてはこちらの記事で紹介しています。
>>>「Jアラートをスマホで設定する方法とは?iphone、ドコモ、au、ソフトバンク別で解説!!」(工事中)
まとめ
いかがでしたか?これでJアラートの仕組みについて概ね理解していただけたと思います。
何と言っても、自治体の危機管理のプロが私に直接参考ホームページ情報なども教えてくれたので、間違いのない情報です。
最近は北朝鮮からのミサイルばかりが取り上げられますが、実はJアラートってそれだけじゃなかったんですね。
津波や地震の自然災害情報もJアラートで緊急速報されることはしっかり認識しておきたいところです。
正しくJアラートを理解して、適切な対応が取れるように、日頃の心構えと準備を進めておきましょうね。
ちなみに、Jアラートの緊急速報メールをスマホで設定する方法や、Jアラートが鳴った後の避難方法については別記事で紹介していますので、こちらも参考にしてくださいね。
>>>「北朝鮮のミサイル!Jアラートが鳴ったら?避難方法はどうする?地下鉄がやばいってホント!?」(工事中)
>>>「Jアラートをスマホで設定する方法とは?iphone、ドコモ、au、ソフトバンク別で解説!!」(工事中)
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。